静かな世界に響く、一つの音

自分の趣味全開で書いていく、そんなブログです。

便利と簡単はけっしてイコールで結ばれない 時代の流れに左右される人々

世の中とても便利になりましたね。指一本で商品を購入する。連絡する。調べる。手元にある端末だけで、なんだって出来るような気がします。

その一方、わざわざ店で商品を見てあーでもない、こーでもないと悩んで選ぶ。手紙を書き何日も連絡を待つ。図書館の本で調べ、さらに分からない場合は実際に足を運ぶ。などなど、実際に自分の目で確かめる人がいます。

この違いはなんでしょう。時代の流れでしょうか。物の価値が変わったのでしょうか。

音楽一つとってもレコード→CD→デジタルミュージックと形を変えていきました。矢印の間にテープレコーダーやMDなどがありましたね。変化するごとに一般人に手が触れる機会が増えていきます。今の時代、誰でも音楽に触れることができます。これは時代の流れによってそうなったのです。ですが、手を伸ばせば触れられる=簡単というわけではありません。

たとえばデジタルミュージックを聞こうと思うと、配信サイト→選ぶ→決める→会員登録→購入→ダウンロード→端末で聴く、という工程を踏まないといけません。慣れている方は何でもないかもしれませんが、実際初めて触れる方は戸惑うと思います。

それに比べCDで聞こうと思ったらCDショップへ行く→選ぶ→購入→CDプレーヤーで聞く、という工程になります。さきほどと比べてみると簡単に感じませんか? 同じものを購入するのにもこんなに違いが出るのです。便利=簡単とはならないことがあるということですね。

三種の神器と呼ばれた家電も昔と比べればいろんなことができるようになりました。しかし本当に必要な機能はほんの2,3個しかありません。5,6個も機能がついていると逆に邪魔に感じます。物により価値を付けるため機能を増やしたのです。その結果、購入者が利用しにくいような造りになっているのは、企業側の自己満足なのではないでしょうか。

携帯電話はガラケーからスマホに変わり、物理ボタンからタッチパネルへと移り変わりました。画面をタッチすることでより直感的に操作することができます。その反面、細かな操作の反応、手の大きさよる誤反応など、些細な点でイラつくことが増えました。その理由は自分はちゃんと押しているのに対して反応してくれないということです。物理ボタンの場合、機械が壊れてない限りそのような反応はないです。

このように時代が変わろうとも人それぞれによって好みが違います。なので価値が変わったというわけではなく、物の見かたが変わったのではないでしょうか。

複雑だったものが単純化してまた複雑化する、なんてことよくあります。どうしても技術が進化するに従って新しい機能をつけたがるようです。それが受け入れられないとなると機能を削るということをし、単純になります。誰が、どうやって、何に、必要なのかをちゃんと考えるべきなんじゃないかなと思いました。